新型コロナウイルスの感染ルートとして「家庭内」感染が増加傾向にありますが、家庭内感染に次いで増加しているのが「職場」での感染です。職場で感染者が出た場合、なにも感染対策をしていなければクラスターと呼ばれる集団感染の発生リスクが高まります。従業員をウイルス感染から防ぐため、集団感染を発生させないためには、職場のクラスター対策が必要です。
この記事では、何に注意して感染対策をすればよいのか、感染対策の一つとして設置すべきパーテーションの作り方などを詳しく紹介していきます。
新型コロナウイルスをはじめ、インフルエンザなど多くの感染症の感染ルートとして「飛沫」が挙げられます。飛沫対策は日本政府によって推奨されているコロナ対策のひとつですが、これを実現させる上で最も役立つアイテムがパーテーションです。
従業員のデスクにパーテーションを設置することにより、声を出したり、くしゃみや咳をしたりといった社員がいる場合でも、その飛沫をブロックすることができます。感染予防につなげられるだけでなく、従業員に安心感を持たせられることもメリットといえるでしょう。
次の章では、これからパーテーションを設置しようと検討されている方向けに、従業員のデスクに設置するタイプのパーテーションの作り方、必要な材料などをわかりやすくご紹介します。
今回はデスクの正面・左右側面の飛沫を防止する「コの字型」のパーテーションを作っていきます。
こちらがパーテーションの簡単な図面です。
メインとなる素材はどなたでも入手しやすいダンボールを使い、パーテーション設置後もスタッフ間のコミュニケーションをとれるように正面・左右側面には相手の顔が見える透明素材を貼り合わせます。パーテーションを作る前にあらかじめ準備していただきたいことがいくつかありますので、まずはこちらをご確認ください。
まずは飛沫防止パーテーションを設置するデスクのサイズをメジャー等で測っておきます。今回は弊社オフィス内にある横幅120cm、奥行き70cmのデスクに設置するパーテーションを作っていきます。
パーテーションのメイン素材となる段ボール、透明部分に使用するシートを準備してください。
長期間設置することを考えるとダンボールの強度は高ければ高いほど良いですが、お近くのホームセンター等で購入可能なものを準備していただければ大丈夫です。今回は通常の梱包用ダンボール等よりは強度のある5mm厚の強化芯ダンボールを使用します。
表面を見ただけでは、ダンボールの強度に違いがあるかはわかりにくいですが、断面を比較すると違いがわかりやすくなります。
・5mm厚強化芯ダンボール
・通常の梱包用等に使用されるダンボール
通常のダンボールより5mm厚強化芯ダンボールの方が2枚の平らな紙の間にはさまっている波型の紙がより厚く、接着面積も多いことがわかります。
パーテーションの正面・左右側面部分に使用する透明シートについても、お近くのホームセンター等で購入可能なビニールシートなどを準備していただければ大丈夫です。正面部分は透明シートの使用面積が多いため、板状もしくはなるべくたゆまない素材を選ぶことをおすすめします。今回は透明ペットというペットボトルに使用されているものと同じ素材を使用します。
飛沫防止パーテーションの製作工程には切ったり貼ったりする工程がありますので、こちらの工具類を準備してください。
・メジャー
・カッター
・両面テープ
・シャープペンシル、消しゴム(材料をカットする際にあたりをつけるために使用します)
・軍手(必須ではないので、あればご用意ください)
それではさっそくパーテーションをつくっていきましょう。カッターを使用するので、ケガには十分お気をつけください。
ダンボールを図面通りにカットできるようにシャープペンシルで薄く線を書いておき、線に沿ってカッターでカットしていきます。まっすぐカットするために写真のようなスケールなどを使用するとよりカットしやすくなります。
正面部分、左右側面部分をそれぞれカットします。正面部分を貼り付ける為の左右側面の折り部分は軽く切れ目を入れる程度で完全に切断しないよう注意してください。
※この工程で透明シートもカットしてください。この記事ではカット済みのシートを使用しています。
図面に合わせて両面テープを貼っていきます。ずれないように注意してください。
②で貼っておいた両面テープの剥離シートをはがし、透明シートを貼っていきます。
正面部分は面積が広いため、2名以上で作業されることをおすすめします。
(一度両面テープで接着すると、剥がれにくいため貼り直しは困難となります)
②で貼っておいた両面テープの剥離シートをはがし、正面と側面部分を貼り合わせていきます。側面の折り部分は、透明シート貼り付け面を内側にして折ってください。
この工程でも2名以上で作業されることをおすすめします。
(一度両面テープで接着すると、剥がれにくいため貼り直しは困難となります)
この工程が終わればパーテーションの完成です!
飛沫防止パーテーションの作り方はこちらの動画もご参考にしていただけると幸いです。
パーテーションが完成したらさっそくデスクに設置していきますが、PC等の配線でパーテーションが浮き上がることがあります。その場合は、配線箇所に応じて適宜ダンボールを切り取ってください。
デスクに設置する飛沫防止パーテーションは、従業員数に応じて以下の写真のように対角線上に設置することを推奨しています。
ただ、従業員数が多ければ多いほど、パーテーションの必要個数が増えていきます。この記事で紹介したパーテーションを1個製作するのに約1時間ほどかかりました。通常業務をしながら複数個のパーテーションを製作するのは時間も手間もコストもかかり、あまり現実的とはいえません。
では、どうしたらいいのでしょう?
すでに製作済みの飛沫防止パーテーションを購入するという方法もあります。このあと弊社が販売しているデスク設置用の飛沫防止パーテーションをご紹介いたしますので、ご参考になれば幸いです。
デスクワーク中の飛沫防止に役立つアイテムで、一般的なダンボールの強化芯タイプの段ボールで作られています。
横幅120cmの透明タイプは正面・側面ともに強化芯 白ダンボール5mm厚となっておりますが、
横幅157cmのワイドタイプは正面の厚みが段ボール8mm厚2枚重、側面は強化芯 白ダンボール5mm厚となっており、強度が高くなっております。
三方向を囲うパーテーションですが、3面すべてに透明の窓が付いています。窓の部分を覆っているのは0.3mm厚の透明ペットとなっております。
十分な強度を持ち、飛沫防止対策をしっかりと行いながらも、オフィス内で円滑なコミュニケーションを取ることが可能になります。例えば左右に隣り合うデスクに1セットずつのパーテーションを設置すると、左右のスタッフが顔を見ながら仕事をすることが可能です。
横幅が120cm(2,800円/税別)と横幅が157cmのワイドタイプ(6,500円/税別)の2種類をご用意しております。
▼商品ページはこちら
幅120cm:https://www.hkt-p.com/view/item/000000000010
ワイドタイプ (幅157cm):https://www.hkt-p.com/view/item/000000000044
窓3面タイプと素材や構造は同じですが、左右には窓が付いておらず、正面だけに透明PETで作られた窓が設けられているタイプのパーテーションです。
横幅が120cm(2,000円/税別)と横幅が157cmのワイドタイプ(5,700円/税別)の2種類をご用意しております。
▼商品ページはこちら
幅120cm:https://www.hkt-p.com/view/item/000000000019
ワイドタイプ (幅157cm):https://www.hkt-p.com/view/item/000000000047
透明窓が付いているタイプとは違い、2枚のパネルを1セットとして組み合わせて使うタイプとなるため、持ち運びが簡単で、最大160cmまでをカバーできます。
デスクを完全に覆うパーテーションであるため、対面を見渡すことはできませんが、数種類のイラストの中から好きなデザインを選ぶことが可能です。また、1セット800円を切るリーズナブルな価格設定も魅力といえるでしょう。
▼商品ページはこちら
https://www.hkt-p.com/view/item/000000000009
今回は様々な感染防止策の中からパーテーションを使った飛沫感染対策の一つとして、パーテーションの作り方をご紹介しました。政府はテレワークの実施を推奨していますが、業態やオフィス環境によって様々な問題があるため、100%テレワークに切り替えるのは現実的に困難です。
出社する場合も従業員のデスクに手作りしたパーテーションを設置しておけば、万が一感染者が出たとしてもクラスター発生リスク低減が見込めるでしょう。従業員数に応じて自作パーテーションにプラスして、既製品のパーテーションを購入するとより効率的に飛沫感染対策ができます。ぜひ参考にされてください。
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