現在、新型コロナウイルスの第7波が過去一番の感染拡大となり猛威をふるっています。
サル痘や、新型コロナウイルスの亜種「ケンタウロス」が日本に上陸し、不安が高まる一方。
もちろん経済や日常生活を保つため、外出をしないわけにもいきませんし、そろそろ旅行などの楽しみを作っても良いと思う方も多いと思います。
しかし、一方で身近には重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患をお持ちの方もいます。
今や一度入院すると面会が出来なくなってしまう場合がほとんど。
『生活や心身の健康を考えてこれ以上制限をしていられない』という意見と『身近にいる大事な存在を守りたいから制限をしたい』という意見。どちらも無視できません。では、私たちはどのようにウイルスと共存し、どのような形で様々な意見を尊重する生活を送れば良いのでしょうか。
まずは、出来る限りウイルスに対する理解を深めて、対策を見直してみましょう。
今話題になっている変異種『ケンタウロス』。
名前のインパクトが大きいけれど実態が分からず不安が高まります。
ここではケンタウロスが一体どんなものなのか、現状分かっている情報をまとめたいと思います。(2022年8月3日現在)
オミクロン株の「BA.2」系統から変異した75番目の亜種。「ケンタウロス」というのは俗名で、正式には「BA.2.75」という変異株で、BA.2と比較して9つの変異をもつ。WHOによって、BA4株やBA5株と同じVOC-LUM(※1)に分類され、変異株の中でも大きな影響を及ぼす可能性があるとして注視されています。
ここでは、ケンタウロスという名前についてみていきましょう。
<ケンタウロスとは?>
一般的な認識として、ケンタウロスとはギリシャ神話に登場する上半身が人間、下半身が半獣の種族です。
<由来>
過去の変異株と比べて変異した部分が大きいので、それを象徴する意味合いや、「BA.2」系統にもかかわらず「BA.5」に似ているところもあり、“半分半分”といったニュアンスでこのように呼ばれている説が唱えられています。(参照:https://fastdoctor.jp/ba275/#J04)
<誰が名付けたもの?>
こちらは正式な機関から発表されたものではなく、Twitter上で一般ユーザーがつぶやいたことがきっかけで広まった俗名のようです。
<発生源>
WHO(世界保健機関)が今年5月にインドにて初めて報告。
その後、7月23日のECDC(ヨーロッパ疾病予防管理センター)の報告によると、イギリスやドイツ、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどから続々と報告があがり、現在21か国で見つかっているとのこと。[参照:NHK首都圏ナビ]
インドでは「BA.5」の割合が上昇しつつあったのですが、「ケンタウロス」が初めて検出された6月以降は、その割合が上昇しているということです。ただ、この傾向は今のところ、インドで見られるだけで他の国ではありません。感染力や重症化リスクについても、まだ明らかになっていないです。
<特徴>
(※)人工的に、体の免疫系の一部を構成する天然の物質を複製したもの
<潜伏期間>
暴露から7日以内に発症している例が多いようですが、現状はまだ明確な日数の統計がとれていません。
<治療法>
東京大学医科学研究所の「G2P-Japan(佐藤佳教授が主宰する研究グループ)」によると、国内承認の治療薬の実験結果は下記です。
●ソトロビマブ成分・・・ウイルスの働きを抑えていた
●ロナプリーブ成分・・・ウイルスの働きを抑えられなかった
<経過>
発生源のインドでは、すでにケンタウロス株の感染が拡大しているものの、とびぬけた死者数の増加は見られていないとのことです。(参照:https://fastdoctor.jp/ba275/#J012)また、世界の感染状況をみても、現段階ではオミクロン株が大半を占め、ケンタウロス株との置き換わりにはもう少し時間がかかりそうです。
現在までの国内の変異株の感染割合は下記のように発表されています。
なお、全般的に免疫回避能力があるとされるオミクロン株ですが、ケンタウロス株(BA2.75)はBA5よりも免疫回避を示さなかったという報告もあります。
こちらはまだ研究段階なので、今後の経過を知りたいところです。参照:Evasion of neutralizing antibodies by Omicron sublineage BA.2.75
ここまでで分かることは、現状ケンタウロス株は、”ウイルスとしての形態が特殊”ではありますが、症状としてはオミクロン株と大差がないことが分かります。ただし、感染力に関してはオミクロン株の3.24倍という数値が出ていますので、高齢者や基礎疾患があり重症化リスクの高い方へ感染しないよう、配慮したいところです。
まだまだ、分からないことが多いウイルスなので、今後も精査が必要と考えられます。
ここでは、現在分かっている対応方法や対策方法を厚生労働省が取り上げている基本的な情報などを元に見直していきたいと思います。
2日、日本感染症学会から今後の感染疑いのある方の対応・対処について新たに下記のように声明が発表されました。
24日夜、感染者数の「全数把握」を見直す方針が発表されました。
感染症法では、新型コロナウイルスの患者を診断した医師は、すべての患者の氏名・年齢・連絡先などの情報を”発生届”にまとめて保健所に提出するよう義務づけられており、それを元に新規感染者の「全数把握」が行われていました。
しかし、24日夜、厚生労働大臣が定める日程より、届け出の対象が下記に限定されるとの発表がありました。
この見直しは、届け出をまとめる医療機関や保健所のひっ迫を防ぐための業務負担の軽減対策と見られます。
今後は届け出対象外の方は、自宅療養がメインとなり、体調が悪化した場合は “健康フォローアップセンター” などの相談できる体制を整えるとのことです。
また29日には、厚生労働省の専門部会が、新型コロナウイルス治療薬の「エバシェルド(英アストラゼネカ製)」を、薬事承認したことを発表しました。
これは、発症後の治療に有効なだけでなく、感染前の投与で発症抑制効果も期待できるものとして、国内初の予防薬となるそうです。
BA.2やBA.5、BA.2.75(ケンタウロス株)に対する、予防対策としては、それまで留意していた机やドアノブを拭くなどの”接触”に対する対策はそこまで重要視されない傾向を見せており、“飛沫感染対策”が最も重要と言われています。
ここでは、正しい感染対策の内容を見直していきます。
日常化し、簡単に済ませる傾向が増えたアルコール消毒や手洗いなどの対策を再度しっかりと行いましょう。
マスクを着用する場合は、鼻の形に合わせて隙間を防ぎましょう。以下の状況ではマスクをつけましょう。
[屋外の場合]
・距離(2m以上目安)が確保できず、会話を行う場合のみマスク着用が推奨されています。
それ以外の距離(2m以上目安)が確保できる場合や、距離が近くても会話をほとんど行わない場合はマスクを着用する必要はありません。
※特に夏場の屋外では、熱中症のリスクを減らすためにもマスクが必要ない場面では外すことが推奨されています。
[屋内の場合]
・基本的にはマスク着用が推奨されています。
特に、電車やバスなどの公共交通機関で通勤通学ラッシュ時、病院や高齢者と会う場合は必ずマスクをつけましょう。
※ただし、距離(2m以上目安)が確保できる場合で、かつ会話をほとんど行わない場合はマスクの着用は必要ありません。なお、2歳未満の子供、2歳以上の就学前の子供については、発達の状況や体調を踏まえる必要がある点より、基本的にマスクの着用を一律には求めていません。(参照:厚生労働省)
効果的な方法:ハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒すす ぎを2回繰り返す
15秒以内に乾かない程度の、手指全体に薬液が行き渡る量で消毒をする
効果的な方法:80℃の熱水に10分間さらします。
効果的な方法:市販の家庭用漂白剤を、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05%になるように薄めて拭き、最後に水拭きする。
効果的な方法:有効な界面活性剤が含まれた家庭用洗剤を選び、使用方法にしたがって使用。キッチン洗剤の場合は薄めて使用。
消毒したいモノの汚れをあらかじめ落としてから活用。
[拭き掃除の場合]
有効塩素濃度80ppm以上 (ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを水に溶かした製品の 場合は100ppm以上)の次亜塩素酸水で対象物を十分な量で濡らし、きれいな布やペーパーで拭き取る。
[流水でかけ流す場合]
生成されたばかりの有効塩素濃度35ppm以上の次亜塩素酸水を対象物にかけ流し、きれいな布やペーパーで拭き取る。
製品の用法・用量に従って必要に応じて希釈
[清拭する場合]
遊離塩素濃度25ppm(25mg/L)以上の亜塩素酸水をペーパータオル等に染み込ませ、対象物を清拭(拭いた後数分以上置くこと)。
[浸漬する場合]
対象物を遊離塩素濃度25ppm(25mg/L)以上の亜塩素酸水に浸漬(数分以上浸すこと。)し、取り出した後に水気を拭き取って乾燥させる。
[排泄物やおう吐物等の汚物がある場合]
汚物をペーパータオル等で静かに拭き取った後、その場所にペーパータオル等を敷き遊離塩素濃度100ppm(100mg/L)以上の亜塩素酸水をまく。数分以上置いたら拭き取って乾燥させる。
一件基本的な対策ではありますが、何となくやっていたという人は多いのではないでしょうか。せっかく対策をするのであれば、効果を最大限に活かしていきたいものです。また、基本的な対策以外では、周りはどのように対策しているのか気になる人もいると思います。下記では弊社の商品より人気の商品5点をご紹介致します。
飛沫感染対策プロジェクトでは、様々な飛沫感染対策グッズを取り扱っておりますが、今回はオミクロン株禍でも人気の商品5点を紹介したいと思います。
周りがどんな対策をしているのか、何から対策するか迷っている方は少しでも参考にしていただければ幸いです。
【 パーテーション 】
仕事場やイベント時の飛沫感染対策に最適。ダンボール素材で持ち運びが軽く、処分の際もエコなものから、オーソドックスなアクリルタイプのものまで幅広くご用意しております。またシチュエーションによって、下部に受け渡し口があるものや、立った状態でもカバーできるものなどと、豊富な形態を取り揃えています。
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【 handy(ハンディ) 】
弊社オリジナルの対策グッズで、手持ちタイプの透明シールドに、思わず笑ってしまいそうなユニークなイラストが印刷されています。既存のもので、全10種をご用意しており、オリジナルデザインでの製作も可能。感染対策を楽しくというコンセプトの元に生まれたヒット商品で複数メディアでも取り上げられています。水洗いをして再利用も可能なのでコスパも◎。
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【 ソーシャルディスタンス床シート 】
屋内・屋外どちらでもご利用いただける床シート。滑り止め加工のある安全素材で剥がしやすい再剥離糊を使用してあるので便利です。イベントの順番待ちやレジ待ちなどの待機時のソーシャルディスタンの管理にご活用ください。
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【 座席使用禁止シート 】 掛けるだけタイプ(10枚1セット) 飛沫感染対策
椅子に掛けるタイプの座席使用禁止を促すステッカーです。入学式や説明会などの人が集まる場でも、来場者に呼びかけずに適度な間隔を保てます。椅子に貼らないので移動させることもでき、撤去や保管も簡単です。
▶商品一覧ページ
コロナ禍での問題は、健康面だけでなく経済面においても深刻な問題となっています。
過度な制限はしなくても、今こそ初心にもどり可能な対策があるのではないでしょうか。
プライベートで外出できる機会を増やすためにも、仕事はなるべく可能な範囲でテレワークやパーテーションを利用したり、定期的な換気を心がけましょう。外出時はこまめにアルコール消毒をし、マスクを取り換えることも忘れないでください。対策を”特別”な行為と考えず習慣化することで負担も減ります。
ほんの少しの思いやりと心がけで、周囲の人間だけでなく自分も安全に過ごせます。
まずは当たり前の対策の精度をあげて、自分にあった方法で習慣化していきたいですね。
不安になっているすべての方に、すこしでもこのコラムが参考になればと思います。
ストレスなく楽しんで過ごせるよう、心を1つにして無理のない感染対策を!
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